令和7年度後期が始まり、行学寮ではいよいよ「法話の実践」がスタートしました。
「法話」とは、大学や寮で学んだ仏教の教えを、自分の言葉で語り、聴く人に伝えることです。
お釈迦さまの教えをただ伝えるのではなく、自分の中で咀嚼し、自分の声で伝える――それが法話の大きな目的です。自分の意見や経験を交えて、自分の口で伝えることです。
では、どうすれば心に届く法話ができるのか。
その第一歩として、法話の基礎を学ぶ講義が行われました。
講師は、静岡県沼津市蓮窓寺 氏江克法上人です。
研修を受けた寮生に感想を聞いてみました。
法話をするのってどうですか?
お釈迦さまの言葉を話す相手によってわかりやすく、自分なりに解釈するのが難しいと思います
そもそも人と話すことやコミュニケーション能力が低いので苦手意識があります
人前で話すのが苦手で何を話せばいいのかわかりません
法話講義を受ける前と、受けた後ではどのような変化がありましたか?
法話は難しいイメージがありましたが、自分の感じたことを言葉にして伝える大切さを学びました
受ける前は法話を作ることを難しく考えすぎていたが、受け終わったら自分が伝えたいことを根本に考えると少し考えやすそうだと感じた
思ったよりも自分の自由に表現してもよいと思いました
これから法話をするにあたってのお気持ちは?
自分の言葉で仏さまの教えを伝えられるようになりたい。そのためにも、聞く方の立場に立って、少しでも心に残る話になるように心がけたい
上手くなってから挑戦するのではなく、積極的に取り組みたい
自由に表現して、自分が思ったことを言葉にしたい
今回は寮生だけでなく、一般学生7名も参加。
「話すのは緊張するけれど、自分の思いを形にできるのは新鮮だった」
「聴いてくれる仲間がいることで、安心して話せた」
といった声があがり、初めての人でも踏み出しやすい雰囲気となりました。
寮生からも、「これからの研修が楽しみになった」という前向きな感想が多く寄せられ、
法話実践への意欲がぐっと高まった一日となりました。
修行の道は、それぞれの一歩から始まります。
次回は、実際の法話発表の様子もお伝えする予定です。
寮監の青木義聡です。私は法話は聞くのが好きで、話すのも苦手ではありません。ただ、自分が上手くなっているのか実感が湧きません。今年も寮生と一緒になって法話を作って、自分の成長にも繋げていきたいです。
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