行学寮では、11月1日から水行(すいぎょう)が始まります。
水行とは、冷たい水を浴び、身と心を清める修行です。
自分の弱さと向き合い、意志を鍛え、自分を深める大切な時間でもあります。
その開始に先立ち、寮生とともに水行開きを行いました。
まずは、水行場に祀る水神様の開眼法要。
今回は、先日の声明研修会で学んだ内容を早速活かし、
椅子法要形式で行いました。

伝統を大切にしつつ、現代に合わせて柔軟に取り組む——
これも修行の一つです。
続いて水行場へ移動し、
塩・酒・米を用いて丁寧にお清めを行いました。

開始を目前にした寮生の表情は、
不安よりもむしろ、
覚悟と決意に満ちた引き締まった顔。
寒さに負けず、自分と向き合う日々がいよいよスタートします。
毎日の挑戦と積み重ねが、未来の僧侶としての心を育てていきます。

寮監の青木です。いよいよ始まる水行に向けて、場を整えるだけではなく、心も整ってきたのではないでしょうか。

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