行学寮での生活が始まり、気づけばもう半年。
右も左もわからなかった新入生も、少しずつ法要での諸役(しょやく)を任されるようになってきました。
その中でも重要とされるのが、「鏧座(きんざ)」です。
鏧座とは、法要の中で金鋺を打ち鳴らし、全体に合図を出す大切な役割。
堂内の空気を引き締め、全員の心を一つにする“要”といえる存在です。
今回、初めてこの鏧座に挑戦したのは一年生の寮生。
緊張の面持ちで本番に臨む姿に、先輩や仲間たちも自然と視線を送ります
以下、本人にインタビューしてみました。
初めての役に挑戦したときは、どんな気持ちでしたか?
ちゃんとできるか、とにかく不安でした
初めて挑戦するにあたって、どんな準備をしてきましたか?
まずは先輩の姿をとにかく見て、その後はイメージトレーニングを繰り返しました。空いている時間には打つ練習もしました

初挑戦を終えて、感想は?
できなかったところを改善して、もっと上手くできるようになりたいです
「初めて」は誰にとっても緊張と不安の連続。
でもその一歩を踏み出した先に、“成長”と“自信”が待っています。
こうした経験の積み重ねが、僧侶としての土台を築いていきます。
寮監の青木義聡です。私は初めて金座ついたとき、いい音を鳴らそうと、狙えば狙うほど調子はずれの高い音が出てしまってことを思い出します。がんばれ、寮生!

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